加工に関して
長もの研磨加工~1
SUS304 Φ25mmで5m以上の材料研磨~梱包も大変です。。
こんなに長いもの、何に使われるのでしょうか?
素材の肌残りについて②
時々見かける、センターレス研磨後の素材肌残りです。
通常に流通しているプラス公差のピーリング材を仕入れてマイナス公差(例えばh7など)に加工するのは、特に問題なく仕上げられるはず・・・と、一般的には思われがちです。
でも、ピーリング材の規格がプラス公差と言ってもその精度はメーカーや製造ロットにより様々。
いくらもプラスしていなかったり、外径の寸法がばらついていたり、曲りがひどかったり、の理由でピーリングの肌が残ってしまう事、実は珍しくないんです。
また、ぎりぎり製品として仕上がり、見た目に綺麗に見えても、真円度の悪い(少し、いびつの残る)研磨仕上がりとなってしまっている事もあります。
見落とされがちですが、加工素材の選定には「仕上がり精度の要求に適した素材選び」が実はとても重要なんです。
ステンレスパイプの研磨加工
ステンレスの研磨パイプを製作する場合、市販のシームレスパイプから加工する事が一般的です。
しかし、シームレスパイプはピーリング丸棒などに比べて外径寸法や曲がりに対する規格がゆるいため、加工前に必ず曲がりの修正が必要になります。
なお、溶接管は素材の太さや真円度の精度がより粗いため、センターレス母材には向きません。
上の画像は加工前のSUS.304シームレスパイプφ60.5で、下の画像は曲がり修正&研磨加工後のφ60 h7公差の製品です。
素材の肌残りについて
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて標記の件、お預かりした丸棒をセンターレス研磨製品に仕上げる際、研磨素材の太さによって素材肌が残ってしまう事があります。
ピーリング丸、酸洗丸、黒皮、など・・・素材の寸法規格を御確認の上、研磨シロが十分にあるか御確認頂けますよう宜しくお願い致します。